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ジョーカー 決戦に登場するマスター。レッドラム海賊団の頭目。 古代の遺産である星震剣を親友のシュウから渡され、それが原因で精神がイカれ殺戮狂となってしまっている。 トップクラスの白兵戦能力に加え、火水B風Cと強化手段も豊富。苦手な地形もフライで自己カバーできる。 特技は射程に優れる上、消費MPも無しと至れり尽くせりなマスターの一人。 ただでさえ高い技量が海上の絶大な技量修正のおかげで凄まじい事になる為、海で負ける事はまず無いと言っていい。 観戦していると海でじっくりと力を蓄えた後、陸の戦士達を次々と蹂躙していく事もしばしば。早めに対処しておかないと危険である。 欠点は特技のアニメーションがやや長めな事くらい。 -- 名無しさん (2017-04-25 19 58 35) ディプレスやよしぶん等と並んでマスターも兵隊もどちらも根本的に強い勢力の為大体強大化するのでほっとくと手に負えなくなる。 ヴェルナーかキースを食った場合、カレンやゴブ如きでは当然ジョーカーを防げず大陸西を突破口にほぼ確実に大躍進するので下手に静観せずそれまでに始末しておくべき。 -- 名無しさん (2019-08-05 19 00 48) 決戦は共同シナリオである性格上、渋い陣営ほどバランスがシビアで中二臭い陣営ほど素直に強い傾向がある -- 名無しさん (2019-08-18 16 43 33) 星震剣が強い、とにかく強い、他のマスターの必殺技と比べても頭3つは抜けて強い。 仮に威力を半減してMPを消費するようにして近接専用にしたとしてもまだ強い。 公式では最強マスターはアンセルムのようだが、星震剣の驚異的な使い勝手を入れると真に最強なのはジョーカーなのではないだろうか。 少なくとも海上での白兵戦ではアンセルムやレイラすら安々と返り討ちにしてしまう、彼を使用中に敵が海上に居るならば即決で喧嘩を売りに行ってよし逆に敵ならば絶対に喧嘩を売ってはいけない。 -- 名無しさん (2019-08-25 17 19 02) EDでは結局呪いから目が覚めることなく殺戮者と化し30年間大陸中のあらゆる種族を虐殺して周った挙げ句最期は病死する。取り憑かれる前のジョーカーがどんな人物だったのかは知る描写は無いが、序盤のシュウの様子から見るに少なくともそこまで残虐な人物ではなかったのだろう。ジョーカー含め誰一人として得をしない虚しい結末である。 -- 名無しさん (2019-08-29 19 20 17) ↑EDには分岐があり、シュウの力で呪いから解放されるパターンもありますね -- 名無しさん (2019-09-22 22 48 51) 主人公格の癖にかゆいところに手が届かない人材とユニットばかりのリューベック自警団ことヴェルナーでプレイしてわかるレッドラム軍の隙の無さ。 無限範囲攻撃のジョーカー、オールヒールが素早い上にホーロスコープも雇えるシュウ、雑魚狩りのゼロ、自バフのバイキング、白兵も魔法も行ける完璧な軍隊である。 欠点らしい欠点といえば回復がほぼシュウ頼みなことか、MP回復持ちとはいえMP切れには注意しよう。 -- 名無しさん (2019-10-24 20 37 21) グッドエンドを迎える為にはシュウをとある陣営のとある人材と会話させる必要があるのだがこれが実に難しい。 その人材自体がそこまで強くないのですぐ死んでしまう上にそもそもその陣営自体が弱い部類な為当の人材加入前に滅亡することもしばしば。 -- 名無しさん (2019-12-02 12 51 35) アーイセの弟でヘルの兄 -- 名無しさん (2020-04-30 20 33 11) 慎重度が低いので攻め込みやすく、Sランクジョーカーがワンマンアーミーのため CPU操作だとイナゴ戦法のごとく北の雪原まで大遠征したりする -- 名無しさん (2020-04-30 20 34 12) バランスブレイカーという点では圧倒的にこいつが決戦のバランスブレイカー なのになぜかよしのぶん汰やアンセルムばかりが槍玉にあがる…… -- 名無しさん (2021-11-20 11 26 33) グッドエンドの演出は、ファーレントゥーガ初期にしてはかなり凝っている ハーフエルフ陣営ではなく、その陣営にターン経過(25ターンくらい)で加入する人材が鍵になるので速攻派の人は注意 -- 名無しさん (2021-12-01 21 40 52) ↑↑絶対こいつが最強マスターだよね、他と比べて必殺技が明らかにおかしい。威力が低いライトニングを連発してくるようなもん。 -- 名無しさん (2022-06-10 03 39 53) 決戦の中でもかなり強い部類、特に海戦に関しては頭おかしいくらい強い。ラクタイナとブレッドなんか話にならない強さ。 -- 名無しさん (2022-09-22 18 23 29) もともと整った顔だが グッドエンドだとイケメン顔絵になる -- 名無しさん (2024-01-20 10 12 45) 名前 コメント
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高位の魔族であった母親を誕生した瞬間に殺害した悪魔。 悪魔は年齢に見合わず外見が若々しい個体が多いが、人界顕現時の実年齢は16とまさしく少女であった。 幼いというには強力すぎるその魔力を持て余し、生誕から人界に向かうまでの間、その強力な力で殺戮の限りを尽くす。 しかし、手を変え品を変え殺戮を楽しんでいたラングドスに転機が訪れた。 大陸に出現、人類の虐殺を企んでいた彼女は、自らの肌と同じ色をした奇妙な楽器に目を奪われる。 それからのラングドスは取りつかれたようにその楽器を弾きならし、大陸各地を放浪するようになったのである。 自らを『ミュージシャン』と称するようになったラングドスは、後にこの出会いをこう語っている。 「オレは音楽に感謝しているんだってヴァ。ミュージシャンにならなければ猟奇的殺人者になっていたから…」 意外になかったので作ってみた -- 名無しさん (2010-02-14 16 57 55) 投稿して思ったけどなげえ。どう考えてもいろいろ削るべき -- 投稿者 (2010-02-14 17 04 06) ラングザー様www採用されたらメッセージも一部変わりそうだwww ジャギ様はドラスティーナ、カミュは…誰だろ? -- 名無しさん (2010-02-14 17 14 38) カミュさんが来たら、変態度が突き抜けるw -- 名無しさん (2010-02-14 17 20 51) キャラ的にはヴァンパイアシリーズのザベル・ザロック辺りも参考になるかと思った。 性別違うけどね。 tachi氏HPのお気に入りキャラだそうだから、あんまり変な扱いさせない方が良さげ。 -- 名無しさん (2010-02-14 17 23 48) 言われてみれば看板娘だったね。 削りついでにパロネタとか無いのを考えよう。2の方がいいかな? -- 投稿者 (2010-02-14 21 15 02) 強力な力てなんぞ。 -- 名無しさん (2010-02-14 21 59 25) これ好きなんだが、 パロ無しなら必殺技が6個もある事をかっこよく解釈してほしい -- 名無しさん (2010-02-14 22 14 17) どう考えても冗長すぎる 列伝案を書いてるやつは、なんでこう、ムダな情報やムダな文を詰め込みたがるのかね・・・ ただ語句を連ねるだけの文才のない奴はマジで書くの自重しろ 採用された本編のキャラ紹介文のクオリティが低すぎて泣けてくる -- 名無しさん (2010-02-14 23 13 58) 他人のキャラをレイプするのは自重しろって、マジで。 -- 名無しさん (2010-02-15 02 17 18) 最近の案の独特のひどさはないけど、、 いまさらだけど「列伝」と考えた時、ゴートやフィーザレスと比べると違和感がありすぎる。 s4までの主人公だから一番キャラ紹介しても良いくらいなのに、キャラ紹介一切無しってのは心に留めといたほうがいいと思うんだよね。 -- 名無しさん (2010-02-15 06 26 33) 「キャラ紹介」って何というか人柄とかその人の人物的物語とかの事を言おうとした。 -- 名無しさん (2010-02-15 06 28 39) これぐらいでいまさら何を言ってんだって感じだわ どうでもいい -- 名無しさん (2010-02-15 17 09 37) どうでもいいと思ってんならわざわざ書き込むなよ 頭沸いてんの? -- 名無しさん (2010-02-15 17 37 46) ゴートとフィーザレスの原文を書いたのは俺だけど、今思えば短く書き過ぎたな。 -- 名無しさん (2010-02-15 18 22 59) いや、お前らの必死っぷりが気持ち悪いんだよ どうでもいい -- 名無しさん (2010-02-21 13 03 54) と言ってる自分も(ry -- 名無しさん (2010-02-21 14 05 27) ↑2010年ってこんな感じだったなあ -- 名無しさん (2020-06-11 21 01 51) 名前 コメント
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プリーステス オールヒールが使える素敵ユニット -- 名無しさん (2008-10-18 04 12 02) オールヒールが使えるのはビショップ、セイントだけだったような…。記憶違いならスイマセン。 -- 名無しさん (2008-10-20 21 57 26) ビショップの前段階。 オールヒールこそ使えないが、ビショップより戦場に出向いている。 -- 名無しさん (2009-06-22 21 06 45) やる事なくなったら、ひたすらMP回復。いつのまにかビショップに。ふしぎ! -- 名無しさん (2009-06-28 12 56 37) 経験値が低めでMP回復もあるのでクラスチェンジさせるのは簡単 -- 名無しさん (2009-11-24 21 46 34) こいつを雇える陣営は絶対各戦線に数人連れて行ったほうがいい 最初は対して役に立たないがビショップやセイントになると格段に役に立つよーになる -- 名無しさん (2022-02-14 00 27 42) ファーレンで一番良く見る なぜか青髪 -- 名無しさん (2022-02-25 18 22 15) 名前 コメント
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絶望的な状況だが、グリーン・ウルスで始める限りは結構簡単。 敵のレベルが基本低いため、こちらが集中的にレベルをあげつつ、 有利イベントを発動させればほぼ無双 -- 名無しさん (2010-01-23 22 08 41) ちょwwオワン絶望的www -- 名無しさん (2010-01-24 23 06 27) シナリオを追うごとにリジャースドが暗躍して、段々と凄惨な展開に そして相変わらずのラクタイナさん S1へんたい、S3以降勇者なセレン -- 名無しさん (2010-02-02 23 02 35) なにこれ?オリジナルシナリオ? -- 名無しさん (2021-11-17 00 45 51) 名前 コメント
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「いい温泉日和だ」 まだ若干の肌寒さが残る春先の陽気と、背後から差し迫る殺気を受けながら、ルーゼル様、ドラスティーナ、そして私パルスザンの三人はお湯につかっていた。 そしてその私らに殺気立った目線を向けるのはリューネの竜騎士セレン、アルティナ、スヴェステェンの三人である。もうひとり、精霊術師のガルダーム殿も入っていたが、そちらの方はあまりこちらには気を止めていない様子だった。 交戦中の二大勢力の首脳同士が偶然とは言え同じ湯に浸かる。状況はかなり緊迫していたがお湯の方はなかなかの名湯で連日の疲れの方が抜け出るような心地がする、これもまた人間観察のノートに書いておこうと関係のないことを考えていると、ドラスティーナがいつものように余計な軽口を叩く。 「ちょっとぬるいのだわ」 悪かった状況がさらに悪化し、緊迫した雰囲気になる。竜騎士どもの目線がさらに険しくなる。 思えばそうだ、リューネ騎士団の陣営を偵察した帰りにドラスティーナがリグナム火山にある天然秘湯に入りたいのだわなどと言い出した。私は反対し、ルーゼル様は好きにしろと丸投げする。もといドラスティーナ一人を地上に降り立たせるわけにはいかず全員で入ってみればこともあろうにリューネの首脳部と鉢合わせだ。 いったい誰のせいだと思っているのだと言ってやりたかったがそれはお湯の中で言うにとどめておくことにする。 「まぁまぁ、そう言いなされますな」 そういって近寄ってきた男を私は知っている、その名をガルダーム、リューネの術師だとか。術師殿は手に酒を持っていた。一緒に飲もうということだろうか。 「が、ガルダーム殿……気をつけられた方が」 そう言って声を荒らげている若い竜騎士は確かスヴェステェンだ。 「そうですよ、食べられても知りませんからね」 胸から下にタオルを巻いて入浴している若い女竜騎士――――総長のアルティナも心配そうに私とガルダームを交互に見ていた。その目を見てこの若い総長は冗談ではなく本気で私がガルダーム殿を食べないか心配しているらしいことに気が付く。 「痛み入ります」 別に誤解を解く気はないが私はガルダームの手から盃を受け取り感謝の気持ちを述べ、いただきますと言ってからそれを飲み干す。 「せっかく参ったのです、どうぞゆっくり羽をのばしていってください」 「そうさせてもらうのだわ」 そういってドラスティーナが慣用句だとも知らず、文字通り羽をんんー、などと言いながら腕と一緒にのばしていた。やめてくれ、こっちが恥ずかしい。セレンなどは、顔は見えないが明らかに笑いをこらえてるじゃないか。「くっ、くっ」などと言って肩が震えている。 それにいま気がついたのだが、セレン殿やアルティナ殿はタオルで身を隠しているのに対し、ドラスティーナは恥も外聞もなく素っ裸になって風呂に入っている。見ろ!スヴェステェン殿が、こちらの様子を警戒したいのに直視出来なくて困ってるじゃないか!逆にセレン殿やアルティナ殿はドラスティーナの胸を凝視している。さんざん凝視したあと、二人で何かこそこそと話していたが、しまいにはほぼ同じタイミングで肩を落としていた。あまり深くは探らないほうがよさそうだ。 だが、このガルダームという男、話してみるとなかなか気さくな男であった。 「まさかリューネ騎士団の方とお会いすることになるとは思いもしませんでした」 「まぁ、そのことはお湯に流しましょう」 「むぷっ」 このジョークにドラスティーナが吹き出した。構わず続ける。 「我々を召喚した男が王都で権力を振るっているようですね。何か聞き及んでおりますか?」 「あぁ、ルートガルトの「婿が嫌」とかいう」 「ムクガイヤです」 これにドラスティーナが温泉の水面をバンバン叩いて爆笑していた。お湯があたりに飛び散り、セレン殿やアルティナ殿は冷めた目線をガルダームに向けている。ひょっとしていつものことなのだろうか。 「私が知っていることで魔王軍の軍師殿が知らないことがあるとは思えませんが」 「まぁそれもそうなのですが」 「それともルートガルトの戦況がおぼつかないと言えば、我々よりもルートガルトとの先頭に力を入れてくださいますかな?」 濃い湯気の中からガルダーム殿が語りかけてくる。賢そうな目だ。これより先強敵になるのは間違いないだろう。 私が湯気の中で物思いにふけるのを邪魔するようにルーゼル様がお湯から上がる。ルーゼル様もタオルなど巻いている訳もなくアルティナ殿やセレン殿が耳を赤くして横を向いた。 「上がる」 「た、タオルくらい付けておいてくださいよ。魔王軍の方々は全く……」 「ん」 さして申し訳なさそうにするわけでもなくルーゼルが後ろを向く、そのあとをドラスティーナがついていき今度はスヴェステェン殿が横を向く番であった。 「シャルロットも残念だわね、パルスザンとお風呂に入れなくて」 この言葉には返事をせず私も風呂を上がった。 「なかなかいい風呂だ、また来よう」 「賛成なのだわ」 「……」 ルーゼル様のその言葉の意味を尋ねたりはしない。当然今度は我が領地とした時に入りに来るということだろう。 そのときは……、シャルロットも連れてこよう。私はそう思った。 ~おまけ~ 「わ、私はいかないぞ!」 「オーティ、別にそんな恥ずかしがらなくても」 「い、いや、恥ずかしいとかじゃないんだ。断じて恥ずかしいというわけじゃ」 「じゃ、なんだと言うんだい」 「いや、色々とワケがあるというか……、いや、恥ずかしくないというわけではないんだ。相手がスヴェステェンだけなら全然構わないのだがっ!」 「おまえは何を言っているんだ」 SS投稿は久々になるなぁ -- 名無しさん (2014-03-02 23 43 13) オーティこそ至高 -- 名無しさん (2023-08-17 09 18 54) 名前 コメント
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碑の建つ丘 オステアの街から北側の郊外にある小高い丘に、蒼いローブを纏った一人の女性が佇んでいた。 眼下には太陽に照らされ眩しく輝く海原が、復興の兆しを見せるオステアの街並みを優しく包み込むように湛えている。街並みからは、崩れた民家を建て直す職人が振るう槌の音色が遠く風に運ばれて心地よい響きを伝え、燦燦と輝く太陽の眩しさに手をかざして空を見上げれば、澄み渡った雲ひとつない青空を真っ白な鳥が弧を描いて飛んでいる。蒼いローブを身に纏う女性の目に映る景色は、彼女が長い間待ち望み、ようやっとの事で訪れた平穏な風景であった。 「先生。あれから随分と経ってしまいましたが……やっとご報告が出来ます」 小高い丘に設けられた石碑の前に立ち碑に手をつくと、ひんやりとした冷たさが石から伝わってくる。アルジュナは石碑に彫られた文字を細い指で上からなぞった。 この石碑は、先の戦乱で死亡した数多の人々が奉られたオステアの戦没者慰霊碑であった。兵士や民を問わず奉られ、台座には常に何かしらの花が添えられている。そのひとつがアルジュナが供えたストックの花で、茎先に重なり合う白い可憐な花弁が黒色の石碑によく映えていた。やや年月を経て苔に覆われだした台座の周りに、花の香りに誘われた蝶がひらひらと舞う。その何気ない動きに心の安らぎを覚え、以前は目深に被るほどにぶかぶかであった師から譲り受けた帽子を脱ぐと、それを石碑の前へと静かに置いた。長く伸びた金色の髪が風に吹かれてなびく。 「あの日、先生達が突然いなくなって、ボク大変だったんですよ。 でも、頑張りました……最初は辛かったけど、頑張って、頑張って」 ルートガルト二区でオステア国は二人の執政を同時に失った。第一執政ラファエルと、アルジュナの師でもあった第三執政ピコックの両名は、死霊に襲われたルートガルトの難民を救済するために異国の地でその命を儚く散らし、国を率いる三執政の内で最後に残されたのが第二執政のアルジュナただ一人。まだ幼さの残る年端のいかない少女が、一国の将兵を纏め上げ民を導くのにどれだけ心を砕いた事か。肩に掛かる重圧に幾度となく杖を投げそうになっては思い留まりながら、懸命に執政として駆けまわった。 「ラザムの使徒と同盟を結んだんです……イオナって人がちょっと怖かったけど。 それとグリーン・ウルスとも手を結びました。ここは可笑しな人達で怖くはなかったけど、大丈夫かなって心配が」 当時の事を思い出して、手で覆った口元からくすりと笑みが漏れる。 少女然としていた以前と違い、アルジュナはどこか大人びた風貌をみせていた。年月が流れ大人へと成長したのもあるが、多感な時期に起きた様々な経験が一層それを促がしたのかもしれない。胸の蕾は僅かではあるが膨らみを見せ、身体全体もやや丸みを帯びて開花する日を待っている。大きかった帽子はちょうどよい具合で、手足がすっぽりと隠れてしまっていたローブも格好がつき、肩口で揃えられていた髪は、いつ頃からか腰のあたりまで届くくらいに伸ばされて蒼いローブの上で踊っていた。 「魔王軍と戦って、何時の間にか魔王がいなくなって……ボク、ちゃんと死霊とも戦ったんですよ。 それから……結局、人間はいつまでもいがみ合ったままだったけれど……」 大陸は様々に入り乱れ、種族の壁や思想の壁という分ち合えない課題を残したまま、ラザムの使徒がその全域を手中に収める容となって戦乱は終息を見せた。各地の復興はラザムの使徒を盟主とした三国同盟の監視下に行われ、荒れ果てた国や街はかつての姿を取り戻しつつある。 ムクガイヤの謀叛から端を発したこの戦乱は、実に多くの種族が平等に犠牲を払う結果となり、様々な命題を含んで生き残った各々に語りかけていた。 「先生、これでよかったんですよね。 平和になったんですよね……ボク、頑張りましたよね」 杖を握る手に僅かに力が篭る。 「褒めてくれますよね……先生。 逢いたいです……先生に……逢いたい」 石碑に崩れるように身体を預けた。最期の別れの時、老いた手で優しく抱きしめ頭を撫でてくれた師の姿が目蓋の裏に甦る。 暫しそのまま石碑にもたれる様に目を閉じていたアルジュナが徐に姿勢を正した。遠くから時刻を告げる時計台の鐘の音が響いてくる。 「もう、いきますね」 頭に帽子を載せると、石碑に背を向けてゆっくりと歩き出す。風が優しくその頬を撫でた。 ふと、誰かに呼ばれた気がして後ろを振り返る。 石碑の前でピコックがアルジュナに向かい微笑みかけていた――ように感じた。 アルジュナは小さく頷くと、長く伸びた髪をなびかせて碑の建つ丘を後にした。 ピコック先生… -- 名無しさん (2012-08-04 12 02 22) アルージーュナかわいい! -- 名無しさん (2020-06-30 22 57 29) 名前 コメント
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. パーサの森の北部にひらけた小さな台地にしつらえられた急ごしらえの陣地は、どうにも虫が多い。 はるか昔からこの森で暮らしてきた森の盟友たるエルフたちに言わせれば森の虫もまた友であり、 互いに支えあって生きるべき仲間だと語るのだが、木造の床をぎしりと音を立てて歩む青髪の少女には それはどうにも理解しがたい観念であった。 自分たちが生きるために必要な分を超えて森を傷つける、という事を大いに嫌うエルフたちをどうにか説得して 竜騎士団が総出で組み上げた、死者の軍勢との戦に備えた前線基地である。 大自然のど真ん中に建造された木造の基地は、標高の高い乾燥した土地であるリュッセルの城とは対照的に高温多湿で じんわりと浸み込んでくるような水気を背中に感じる。虫も多く、今も巨大なブヨが頭上やや後方を まるで従者が盾を持って騎士に従うようにぴったりとついて来るのがルオンナルにはどうにも不快だった。 振り返って叩き潰してしまうのは少女ながら歴戦を乗り越えた戦士でもある彼女には容易いことだが、 森のエルフはそうした無用な殺生と言うものをことさら嫌うため、彼らが見ているかもしれないところでは 迂闊に蚊をはたくことも出来ない。 彼ら森の民の清廉で飾り気のない生き方はルオンナルにとっても大いに好感を持てるところではあるのだが、 どうもそうした、細々とした部分で彼らとの文化的なズレを感じざるを得ないのはやはり種族の違いと言うほかなかった。 ルオンナルが向かっているのは、幼少よりの莫逆の友であり、また新たに自分を含む竜騎士団の長となった少女の居室である。 「――大丈夫かしら」 リューネ騎士団の総長アルティナの死は、あまりにも大きな訃報であった。 大森林の南端に位置する聖地より突然に湧き出でた巨大な怪物――エルフ族のヒュンターはそれを指して 太古の伝承に伝わる「大いなる力」と呼んだ――の放った光は総長アルティナと、彼女を庇った副長スヴェステェンを 諸共に飲み込み、彼らの影さえもこの世界に残しはしなかった。 ただ総大将を失った、と言うだけのことではない。 黴の生えるほど古い盟約を律儀に守ってパーサへと南下することを決めたのは、ほとんど彼女の独断であったと言っていい。 竜騎士団の中には、中原に覇を唱えんとする魔王ルーゼルが死に満ちた指先をいつ東方のリュッセルに向けるかも知れぬ 不安定な状況の中、故郷を離れてエルフを救うという決断に不満を抱くものも少なくなかった。 それでも竜騎士団が表向きは対立することなく総長アルティナの命に従って粛々と南下を進めたのは、 ひとえに彼女の人徳と信用、裏表なく本心から他者に思いを語る誠実な人柄があったからに他ならない。 竜騎士団の面々は、誰もが彼女を信じていたのだ。時にはその甘さに苛立ち、馬鹿正直さに呆れることもあった。 しかし、なぜか彼女はそれすらも魅力的で、ゆえに竜騎士団は多少の不満があっても彼女の判断に従うことを是としていたのだ。 そのアルティナが死んだ。 それは戦線の混乱だけでなく、これからの進退をいかにするのか、と言う竜騎士団の抱える根本的な問題の噴出を意味する。 事実、竜騎士の中にはもうパーサの救援など辞めにしてリュッセルへと舞い戻り、兵をまとめて防衛に徹すべしと言う意見も 決して少なくはないのである。 この傾向は特に留守を守るリュッセルの土豪である郷士勢力を信用していない直参の騎士たちに多く見られ、 ゆえに遠征に従ってきた郷士の竜騎士との対立構造は日増しに強まりつつあった。 直参騎士の代表格的な存在であるミシディシが彼らの不満を抑えてくれてはいるものの、彼とて本心では名も知らぬエルフより 故郷の地を守ることを優先したいと考えているのは言動の端々から容易に知れることではある。 アルティナ戦死の原因は、たどってしまえば戦の早期決着を望んだ彼の先行がもとである。それを彼自身も理解していて 深く悔いているからこそアルティナの遺志に従って直参騎士の不満を抑えてくれてはいるが、それもいつまで持つかは知れぬ。 リュッセルの空を守る竜の二枚の翼は、ここにきて統制を失い引き裂かれる寸前と言ってしまってもいい状態なのである。 少女セレンが竜騎士団の筆頭を任されるようになったのは、そんな混乱状態の最中であった。 「大丈夫なわけ、ないわよね」 そのような状況を思い起こし、ルオンナルは先の呟きを己自身で打ち消すようにもう一度唇を動かした。 大丈夫なわけはない。戦死したアルティナを誰よりも尊敬し、崇拝し、憧憬していたのは他でもない彼女なのだ。 戦死のショックは他の誰よりも深いはずで、その直後に宿将のオーティによって次期総長へと任命されて以来 ルオンナルは彼女の姿をこの基地で一度として見かけていない。 初めはアルティナを喪ったショックの大きさを慮っていた騎士たちもそろそろ痺れを切らし始めていたから、 彼らの不満が爆発する前にセレンに近しいルオンナルが様子をうかがい、多少強引でも連れてくるように言われたのである。 勝手なことを。 そもそも次期総長にセレンが選ばれた事からして唐突な話なのだ。 彼女を総長に推したオーティの思惑は聞かずとも解る。今にも噴出せんとしている直参と郷士の対立を治めるために、 かつて騎士団を追われたはぐれ者の家系……要するに「どちらでもない」竜騎士である彼女を神輿にしようというのだ。 「……勝手ばかり!」 寸前には脳裏に描くのみで済ませた言葉が、今度は口を衝いて出た。 そもそも彼女に指導者としての才などない。それは彼女にもっとも近しい自分がよく知っているし、オーティだって解っている。 あの人はセレンを駆け引きの道具にしようとしているのだ。それがルオンナルにはどうしようもなく腹立たしい。 その一方で、アルティナに並ぶ人格者でもあるオーティ自身にとっても苦渋の決断であることは察せるのだから 苦い選択を迫られた上官に怒りをぶつけることもためらわれて、ルオンナルはやり場のない感情に悶々としているのである。 気づけば、元はアルティナのものであった、通路の奥に位置するセレンの居室まで数歩の距離だった。 ……総長となった以上はそうするのが順当とはいえ、亡きアルティナを思い出させる居室に彼女を押し込めることもまた ルオンナルには無神経に思えて、自分の内側にあるもやもやとした感情がいっそう活発になるのを認識する。 大きなため息を一つ吐いてそれを抑え込むと、ルオンナルは扉の前に立って拳を上げ、控えめに扉を叩いた。 「セレン、居る?」 つとめて感情を抑え、緩やかな語調で扉の内側にいるはずの親友に声をかける。 己の煩悶はともかく、自分以上に傷つき悩んでいるはずの友人に対してはせめて平静であろうとする気持ちの表れだが、 扉の向こうから返事は返ってこなかった。 ふう、ともう一度ため息を吐くと、扉に顔を寄せて囁くように、静かな声を送る。 「……あなたを連れて来いって言われたわ。これからの事を協議するのに、総長がいないと困るって」 己が言われたのと同じ言葉を扉の向こう側に送る。そこでもう一度、これは聞こえるように大きなため息を吐いた。 「勝手な話よね。あなたに相談もなく勝手に総長扱いしておいて、総長なんだから出て来いって。ひどい話」 本心である。もともと会話を取り繕うような仲でもない。 「無理することはないのよ、セレン」 そして、語りかける言葉もまた偽りない本心である。 セレンが出てこないならそれで良いと思っていたし、そんな彼女を無理に連れ出して担ぎ上げるなどという心無い行為は 清廉潔白を持って成るリューネ騎士団にあるまじき事だと思っていたのだから、命令を遂行するつもりもはなから無い。 ただ、セレンがつらい思いをするのは厭だった。 「あなた、部隊の指揮なんてしたことないんだから。それがいきなり総長なんて、むちゃくちゃな話よ」 返事はないが、言葉を続ける。扉の向こうに彼女の気配があるし、眠っている様子でもないから聞こえてはいるだろう。 「そんな無茶に付き合うことないのよ。セレンはセレンのしたいように――」 そこで言葉が止まった。扉の内側から何か音がしているのに気付いたからだ。 かり、かりと言う音。何かを引っ掻くような細い音が、聞いてみれば絶え間なく扉の向こうで響いている。 「――開けるわよ?」 少し、不安になった。 もともとセレンを連れ出すつもりもなく、自ら出てこないなら言うべき事だけを言って帰ろうと思っていたルオンナルだが、 中にいるはずのセレンが何をやっているのか、それを思うと無性に心配が膨らんで、確認しなければならない気持ちになる。 そうしてかけた言葉にも返事は無かったが、それを黙認と取ったルオンナルはためらいがちに扉に手を掛け、押し開けた。 ぎしりと軋む扉の向こうには、 壁があった。 「――え?」 壁――ではない。 それは紙であった。 うず高く積まれた紙束がひとつ、ふたつ――無数。 いくつも重なり居並んで、まるで壁のように視界を覆っているのだ。 「な、に」 目の前に存在するものがなんであるか咄嗟には理解できず、押しつぶされるような白い存在感に一歩後ずさる。 そこで、扉を超えた先の足元にも同じような紙が何枚も散らばり、ほとんど床を埋め尽くしているのが目に入った。 見れば、何らかの図形が書き込まれた上に文字や矢印、訂正の線が何本も引かれて黒く染まっている。 それを見てようやく、ルオンナルは目前に立ち並ぶ紙の正体が何であるかに思い至った。 「――さ、」 作戦計画? 「これ……これ、全部?」 床に散らばった紙を掻き集め、それらに片っ端から目を通していく。 それらすべてに、見慣れた竜騎士部隊のマーク。敵陣に書き込まれた大きな点は「大いなる力」であろう。 書き込まれた矢印や注釈、訂正の文字は作戦の内容を記したもので、上書きに上書きを重ねて真っ黒になっている。 突撃、包囲、迂回、挟撃、波状、電撃、遅滞、遊撃、誘致、防衛、突破…… およそ考え得るほとんどの作戦を書き込んでは消し、捨てては書き直し、ひたすら試行錯誤を重ねた末に廃棄された、 その残骸たちであった。 「何で……誰が、こんな」 解ってはいる。 ルオンナルの中でその答えはすでに出ている。 しかし、その答えは受け入れ難かった。 今も部屋の奥で乾いた音を響かせている、その部屋の主。 「――セレン!!」 彼女はそこに座っていた。 かつてアルティナが使っていた執務机。 決して長身ではなかったが、それでも先代の総長に合わせて作られた執務机は彼女には少し大きい。 周囲にはいくつも転がった空のインク壺と、ぼろぼろに毛羽立った羽ペンの骸が散らばっている。 机の上にはアルティナがかつて愛読していた戦術書や、これまでの作戦で用いられた作戦計画書の束が山と積まれている。 それらの間に半ば埋もれるようにして、少女の姿があった。 「――あ」 そこで初めて自分以外の人間が存在していることに気付いたのか、ほとんど魂の抜けたような目で机の上を凝視していた セレンの視線がゆっくりと持ち上げられ、時間をかけて目前の相手に焦点を合わせた。 「――……る、あ――」 名前を呼ぼうとしてかさついた唇を開き、しかし喉の奥から声が出てこない。 一つの事に没頭しすぎて「声を出す」と言う行為を全く行ってこなかった時間が、彼女から声の出し方を忘却させている。 「る――るおん、なる」 それでも絞り出した声は、およそ少女が友人に掛けるものとはかけ離れた老婆のような嗄れ声であった。 稲妻に撃たれたようにそれを呆然と見ていたルオンナルが、ふらふらと執務机の前に歩み寄る。 「何を、しているの……」 見れば解ることを、それでも信じたくなくて目の前のセレンに問い掛けた。 もともと自分よりもだいぶ背の低い親友の、椅子に腰かけてさらに低い位置にある頭に自然と視線が向かえば そこにあるのはすっかり艶を失って干乾び乱れた赤い髪である。 近づいてきた親友を見上げた少女は、それでも普段通りの笑顔を作ろうとして力なく頬を曲げた。 「作戦、かんがえてた、の」 聞きたくなかった。 腹に槍を突き刺されたような顔でルオンナルが自分を見ているのに気付かず、まるで秘密基地を見つけられた少年のように 照れた表情を青ざめた顔に浮かべてセレンは言葉を続ける。 「――総長、だもの」 聞きたくない。 「ガルダームさん、から、本とか……送って、もらって」 聞きたくないのに。 「勉強、して……わからない、こと、多いけど」 セレンはいつものように言葉を紡ぐ。 かすれきった声で、それでもいつも親友にそうしているように。 「がんばって、勉強、しないと、ね」 親しげで、無邪気に。 「わたし――総長に、なったんだもの」 それが、臓腑をかき乱されるように辛い。 「――セレンッ!!」 ほとんど無意識に、ルオンナルはセレンの体を執務机越しに抱きしめていた。 背中に回した指先が掴んだ背中が、薄い。 会わずにいた時間はそう長くは無かったはずなのに、まるで死病に憑かれたように痩せさらばえている。 その感触が、痛い。 「セレン、いいのよ。いいの、そんな事はしなくても」 「――る、」 「そんな重荷を背負う事はないわ。オーティ様もミシディシ様もいるのに、あなたが苦しむことはない」 困惑したセレンの細い腕がルオンナルの背後で宙を掻いたが、構ってはいられない。 言わずにはおれなかった。 「みんな無責任よ。あなたみたいな女の子に全部押し付けて、背負わせて。それで」 両腕でセレンの背中を抱く。もっと気軽に触れ合っていた以前の彼女と同一人物とは思えないほど その体からは熱も柔らかさも感じられなくて、こんな姿にした男たちに対する怒りが湧く。 それが体の内側をどろどろと熱く満たして、吐き出さねば爆発してしまいそうだった。 「それで、こんな姿になって。こんな――」 「るおん、なる」 「あなたが言えないなら私が言うわ。みんな卑怯だって、セレンに全部背負わせていいわけないって――」 「――ルオンナル」 怒りに染まったルオンナルの脳裏に、それはまるで涼風のように吹き込んできた。 見る影もなくかすれたセレンの、しかしきっぱりとした意志に満ちた強い声。 それがはっきりと耳に打ち込まれて、ルオンナルは紡ぎかけていた言葉を吐くことを忘れた。 宙をさまよっていたセレンの腕が、僅かに力を込めてルオンナルの体を引き離す。 離れた事で見えたセレンの瞳が、弱々しく、しかし確かな思いを込めて親友を見つめていた。 「やらせて。私に、やらせてちょうだい」 「セ、レン」 見る影もなくかすれた、しかし今までになく太い芯の通った声。 確かな意志に裏打ちされた親友の声は耳に馴染みの無いもので、ルオンナルはわずかに困惑する。 その揺れた瞳をまっすぐに見つめるのも、やはり意志に満ちた赤い瞳。 「みんなが、期待してくれてる。私を信用してくれてるの。――応えなきゃ」 そう紡ぐ言葉は、どこか嬉しそうな響きを感じさせた。 その響きが、ルオンナルには辛い。 「それは……それは、違うよ。あの人たちは、セレンを」 「わかってる」 「え?」 「私が、はみごだから。はぐれの家系だから……適任なんだって。オーティ様、説明してくれたわ」 「……知ってたの?」 「うん」 こほ、と小さく咳をしたセレンの姿はやはり弱々しく、幾分慣れたとはいえ声は出し辛いようであった。 それでも、ルオンナルが信じられないと言う目で自分を見るのを見返す瞳は優しい。 「それでも、うれしいんだ。私が、私の家が……みんなのために、なるんだもの」 ルオンナルは知っている。彼女が自分の出自を誰よりも気に病んでいた事を。 出自を理由に卑下され、父母の血統を貶されることを自分の事よりもずっと苦にしていた事を。 「ずっと、はみごだったけど……いっしょに戦えるの。みんなと、戦えるの」 だから、そんな彼女が紡いだ言葉にルオンナルは返す言葉を持たなかった。 「だから、応えたいの。みんなのために、あ――アルティナ様の、ために」 その名前を口に出す時だけ、彼女の瞳にともった強い輝きがか細く揺れた。 辛くないはずがない。苦しくないはずがない。 それでも。 「――わたし、がんばるから」 なんて―― なんて、強い子だろう。 「セレン――ッ!!」 泣き出したくなるのをこらえて、ふたたび彼女の体を抱き締めた。 頬に触れた頬は枯れ木のようにかさついて冷たい。 彼女に自分の熱を分け与えるように、震える指でしっかりと細い体を抱いた。 宙を掻いたセレンの指が、今度はゆっくりとルオンナルの背中を抱く。 広い執務室で二つの影が重なって――少し、時間が過ぎた。 「――ねえ、ルオンナル」 「ん?」 「おなか、すいた」 そんな、いつものセレンと同じ能天気な言葉が無性におかしくて、ルオンナルは思わず笑い出していた。 「もう……根を詰め過ぎるからそうなるのよ。何か食べに行きましょう」 「あ――何か用事があったんじゃないの?」 「いいのよ。体調管理も総長の務めなんだから、ちゃんと食べないと」 体を離し、代わりに手を取る。 すっかり細くなってしまった手を、それでもいつもと同じように握って引っ張る。 セレンもそれにこたえて、ふらふらと覚束ない足でそれでもいつものように握り返して付いてきた。 騎士団の戦況は、苦しい。 内憂外患に蝕まれ、存亡の危機に晒されている。 失った指導者のかわりに立てられたのは、こんなに小さくて、弱い女の子だ。 それでも。 それでも、彼女が諦めないのなら。 支えよう。 小さくて弱くて、誰より強いこの子を。 命に換えても、最後まで。 素晴らしい -- 名無しさん (2012-08-04 11 04 42) この時期のSSの中でもかなり完成度が高いと思う。おすすめ。 -- 名無しさん (2023-08-29 22 18 55) 名前 コメント
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バルバッタ フェリル島に住むゴブリン。 秘宝マクラヌス の力を借りて、フェリル城を占領した。 その後、フェリル地方をほぼ制覇するが、 同じくフェリル地方を統一しようとする ゴートⅧ世 に敗れた。 【シナリオ1】難易度★★★★★ 種族:ゴブリン系 初期人材:チルク フェリル地域では、ゴブリンの数が急激に増えた。バルバッタはフェリル城を奪いもはや人間を寄せ付けない実力を持った。 【シナリオ2】難易度★★★★★ 種族:ゴブリン系 フェリル地方で仲間を集めていたが、ゴートⅧ世に邪魔される。ゴートⅧ世を倒し、フェリル統一を目指す。 ♪:『ゴブリン行進曲』 主役であるゴートの当て馬にされたとしか思えないゴブリンマスター。 突撃に全てをかけろ。 -- 七誌 (2008-04-29 09 48 19) 前は直接攻撃耐性があったので肉弾戦に強いという特徴があったんだが… 今や完全なやられ役 -- 名無しさん (2008-09-05 06 48 22) ごく稀にゴートを突撃で暗殺して生き延びたときも 大陸に進出する前にブレッドあたりに殺される。 -- 名無しさん (2009-04-19 00 52 33) 大陸南西部、フェリル島に勢力を持つゴブリンの軍の統率者。 多くのRPGなどでは、虐げられつつもわらわらといるゴブリンたちだが、彼(彼女)が下手に一族を集結して軍隊を組織したせいで?、この世界では根こそぎ姿を消す運命にある。 -- 名無しさん (2009-06-01 01 11 43) バルバッタが生き残る場合のパターンは、ゴートに突撃され・・・勝った!! みたいな。 ちょびっと魔法が使えるゴブリンたちもいるが、頼れるほどの戦力にはならず。 -- うほ (2009-06-16 19 33 49) デフォ画像がどうみてもコボルト -- 名無しさん (2010-01-29 01 35 13) ヒールが地味にウザい。 滅亡寸前に、籠城+回復で集中攻撃を耐え凌ぎ続けている姿をしばしば見る。 -- 名無しさん (2010-04-18 17 31 28) 真面目にクリアしたいなら、早目に金と緑を作りつつ遺跡経由でテスマク取るのが定石 -- 名無しさん (2010-09-17 11 34 47) 1ターン目エルフィスを登用して グリーンゴブリンを量産できれば 難易度はかなり下がる -- 名無しさん (2010-10-09 14 07 25) バルバッタ陣営の醍醐味はヒト、モンスター、悪魔、エルフを雇用できる点にこそある。アスターゼ、セレン、ドラスティーナ、エルフィス、デッドライト、ラングドスを並べて使う贅沢はこの陣営でしか味わえない。 -- 名無しさん (2010-11-07 23 45 34) こいつが手にした頃の秘宝はアスターゼに力を与えた後の絞りカスだと思う -- mititdoll (2020-01-10 06 24 48) mititdollさんに一票!!!!!!!!!!!!!!1 -- 名無しさん (2020-04-29 17 49 58) 久々に出たプレイ動画はなんと彼のもの(しかも縛りなどはなく「普通の上手いプレイで魅せる」もの)だった -- 名無しさん (2020-10-10 00 36 14) 「実は岩からの突撃でゴートに殴り勝てる」という情報は 当時数少ないファーレントゥーガ攻略サイトだったサイトでスクリーンショット付きで公開されていた ただゴートを倒せてもそのあとが楽になるわけではない -- 名無しさん (2020-10-17 23 19 40) バルバッタ「ゴォート!」 -- 名無しさん (2020-10-18 08 52 48) 仲間にバルテントウムシやバルカマキリもいる -- 名無しさん (2022-07-29 18 38 40) 実はマスターの中で一人だけ光魔法と闇魔法の両方を使える。 ただMPが少なく再生もないので特段強みになっていないのが悲しいところ。 -- 名無しさん (2023-01-26 14 31 56) ↑↑↑↑↑↑ そんな内容の投稿小説がファランクスのサイトに上がってたなぁ… もう見れなくなって残念 -- 名無しさん (2023-02-25 16 46 52) 古いバージョンによっては「通常攻撃に弱い」というとんでもないハンデを背負っていた。流石に設定ミスだったようで修正されている。 -- 名無しさん (2023-12-16 18 36 03) 名前 コメント
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ダンジョンの実装 任意のシナリオのscenario構造体にdungeon = onとするとメニューウィンドウに「探索」ボタンが出ます。 spot構造体にdungeon = (ダンジョン構造体の識別子)を記述するとその領地で指定ダンジョンに入れるようになります。 デフォルト状態では敵を全て倒すと出口が現れる仕様となってます。 open=onにすると始めから出口がでます。又はイベント関数でopenGoal()とできます。 コンテンツ name = (文字列) ダンジョンの名前 max = (数値) 最大フロア。最大フロアをクリアするとダンジョンクリアとなる。 move_speed = (数値) 百分率で指定します。戦場シーンとの速度比率を設定します。 move_speed = 200 とすると全ユニットの移動速度が2倍になります。 prefix = (文字列) フロア数の接頭辞です。デフォルトは「B」です。 suffix = (文字列) フロア数の接尾辞です。デフォルトは「階」です。 lv_adjust = (数値) 実際のフロア数にこの数値を足したものが表示フロア数となります。 コンテンツ2 各データに@数値の接尾辞を付けるとフロア別に設定できます。接尾辞が無いと全フロアの設定となります。 name = (文字列) フロアの名前を設定できます。 (例)name@1 = 聖地の入口 open = (on/off) 省略時はoffです。敵を全員倒すと出口が現れます。 onにすると始めから出口が出ます。 limit = (数値) 制限時間 bgm = (文字列) BGM volume = (数値) 音量(1~100) blind = (0~256) 省略時は0です。視界制限が無効です。 数値は視界外の暗闇の透明度です。255で真っ暗になります。 256にすると真っ暗でオートマッピングモードになります。ミニマップで一度通った所がずっと表示されます。 base_level = (数値) モンスターレベルの底上げ数値 color = (手前方向[0~7], 手前色相, 奥色相, 手前α値[0~255], 奥α値[0~255], 濃度[1~100]) ダンジョンに陰影をつけます。 この用法はデフォシナのdungeon.datを御参照ください。 迷路の設定(mapファイルの直接指定) map = (文字列) mapファイルを直接指定します。 スタート地点、ゴール地点、宝箱、モンスターはmapファイルに直接配置します。 スタート地点、ゴール地点、宝箱はobject構造体で定義し、 MapMakerでその構造体名チップをmapファイルに配置します。 迷路の設定(自動生成) 各データに@数値の接尾辞を付けるとフロア別に設定できます。接尾辞が無いと全フロアの設定となります。 floor = (文字列) 床のfield構造体を指定します。 wall = (文字列) 壁のobject構造体を指定します。 start = (文字列) スタート地点のobject構造体を指定します。 goal = (文字列) 出口地点のobject構造体を指定します。 monster = (文字列*数値, 文字列, ‥) 登場モンスター monster_num = (数値) 上記のmonsterで列挙した中から登場させる数です。ランダム出現になります。 省略時は0ですが、0だと全部を登場させる事になります。 box = (文字列) 宝箱の外見を示すobject構造体を指定します。 item = (文字列, 文字列, ‥) 宝箱の中のアイテム skill構造体の識別子だと取得スキルとなります。 先頭に@を付けるとアイテムウィンドウにストックされます。 (例)@a_sword unit構造体、class構造体の識別子だと所属勢力に追加されるユニットとなります。 文字列が数値だと獲得資金となります。 item_num = (数値) 上記のitemで列挙した中から登場させる数です。ランダム出現になります。 省略時は0ですが、0だと全部を登場させる事になります。 item_text = (on/off) 省略時はonです。 onだと宝箱にカーソルを合わせると中味が表示されます。offだとされません。 home = (横サイズ, 縦サイズ, 通路の間隔, 擬似乱数のシード値) 迷路の自動生成に影響します。 通路の間隔はマス目(32ドット×32ドット)単位で指定します。 ステージの横サイズは、通路の間隔×横サイズとなります。 同じく縦サイズは、通路の間隔×縦サイズとなります。 (例)home = 20, 30, 6 だとステージサイズは横120マス縦180マスとなる。 最大面積は約5万マスです。それ以上広くすると強制終了します。 擬似乱数のシード値は(-2億~+2億)の任意値を指定します。 数値によって迷路が変化しますので相応しい迷路が出るまで適当に数値を弄ってみてください。 0 にすると完全ランダムとなりプレイ毎に迷路が変化します。 ray = (通過限度, 1way, 2way, 3way) 迷路の自動生成に影響します。これについては適当に数値を弄ってみて御確認ください。 迷路はモグラ法で作成してます。 通過限度を増やすと広い空間が増えます。 1wayを増やすと長い通路が増えます。 2wayを増やすとT字路が増えます。 3wayを増やすと十字路が増えます。 .
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unit zeguzio1 { name = ドワーフ兵1 } unit zeguzio2 { name = ドワーフ兵2 } unit zeguzio3 { name = ドワーフ傭兵 } story battle_zegusu_ziomu { fight = on if(yet(battle_zegusu_ziomu) inBattle(zegusu, t_dwarf1) == 1 isSameArmy(zegusu, t_dwarf1) == 0) { event(battle_zegusu_ziomu) } } event battle_zegusu_ziomu { stopBGM() hideSpotMark() shouSpotMark(zegusu) playBGM(senkyou) wait() talk(zegusu, ・・・ジオム?@そこにいるのはジオムなのか?) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, ・・・ゼグスか。@貴様らと話すことなど俺にはないぞ。) erase() if(inBattle(woraku) == 1 isSameArmy(zegusu, woraku) == 1) { scroll(woraku) talk(woraku, まだ収まらぬようだな。@無理もない。) } else { scroll(zegusu) talk(zegusu, ・・・まだ怒りは収まらんか。@無理もない。) } erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, 当たり前だ!@貴様らが俺たちに何をしたか思い出してみるがいい!) talk(t_dwarf1, 鬼を打ち破り、悪を払う戦士の血を忘れ、$安穏とした山暮らしに魂を抜き取られた老人ども!) talk(t_dwarf1, あげく戦士たるべく鍛錬を重ねる我らを$山の害として追い出したのは貴様らではないか!) erase() scroll(zegusu) talk(zegusu, ・・・平和の中にあって、無為に斧を振るうは無益。@無用の乱を生む行為であろう・・・) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, その文句は老人どもに飽くほど聞かされたわ。@だが乱世は来たではないか!) talk(t_dwarf1, 治にいて乱を忘れず、が祖先の言葉であったはずだ。@ドワーフの魂はどこに消え失せた!) erase() if(inBattle(woraku) == 1 isSameArmy(zegusu, woraku) == 1) { scroll(woraku) talk(woraku, ・・・・・・) } scroll(zegusu) talk(zegusu, ・・・お前たちを庇いきれなかった事は、$済まぬと思っている。) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, ・・・ふん。@ウォーラックの叔父貴とお前に$感謝しておらぬわけではない。) talk(t_dwarf1, だが敵としてまみえた以上は加減せんぞ。@腑抜けどもに俺と部下の力を見せつけてくれる!) erase() scroll(zegusu) talk(zegusu, ・・・同族と戦うのは気が進まぬな。) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, ふん、そう思うなら金をたんまり用意しておくんだな。) talk(t_dwarf1, 傭兵の身は金で動く。@詫び料を厭というほど上乗せさせてやるとも!) talk(t_dwarf1, そうとも。@このラー・ドラウグル・ガンデオン傭兵団の力が$借りたければな!) erase() stopBGM() wait(60) scroll(zegusu) wait() playBGM(bo-ken) talk(zegusu, ・・・ラー・ドラウグル・ガンデオン?) talk(zeguzio1, (山頂の光竜王)$ラー・ドラウグル・ガンデオンか・・・) talk(zeguzio2, かっこいー。(棒)) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, ・・・な、何だ、この空気は。) erase() scroll(zegusu) talk(zeguzio1, いい年してよくやるのう・・・) talk(zeguzio2, なんというか、その、つらいな・・・) erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, ヒソヒソ話すんじゃない!@指をさすな!!) erase() scroll(zegusu) if(inBattle(t_dwarf2) == 1 isSameArmy(zegusu, t_dwarf2) == 1) { talk(t_dwarf2, あれは昔から格好つけたがりじゃったからのう・・・) } if(inBattle(t_dwarf7) == 1 isSameArmy(zegusu, t_dwarf7) == 1) { talk(t_dwarf7, しばらく見らんうちに、$どこぞで要らん知恵ば付けたようじゃのう。) } if(inBattle(t_dwarf5) == 1 isSameArmy(zegusu, t_dwarf5) == 1) { talk(t_dwarf5, ・・・痛々しい。) } wait(30) talk(zegusu, いや、まあ、いいのではないかな、うん。) if(inBattle(woraku) == 1 isSameArmy(zegusu, woraku) == 1) { talk(woraku, ・・・若いうちはそういうものだ。) } erase() scroll(t_dwarf1) talk(t_dwarf1, おざなりなフォローを入れるんじゃあないッ!) talk(t_dwarf1, くそっ、無性に恥ずかしくなってきた・・・@これだから故郷は嫌なんだ!) talk(zeguzio3, お、俺はいい名前だと思いますよ?) talk(t_dwarf1, やかましいっ!@くそ、戦闘準備だ!) erase() hideSpotMark() stopBGM() if(isWorld() == 1) { playWorld() } else { playBattle() } } 若気の至りって怖いですよね。 笑ったwwドワーフはキャラがよくわからん連中が多かったからこういうイベントが増えるのは嬉しいな -- 名無しさん (2013-03-20 23 34 00) 前半真面目なのに後半の空気wwいいねこれ -- 名無しさん (2013-03-21 08 42 15) 前半だけで良くないか?ドライな会話に1票。 -- 名無しさん (2013-03-21 23 50 02) 俺は両方あった方がいいと思うぞ、両方良いから。別に双方で相殺してるでもないと思うし -- 名無しさん (2013-03-24 10 27 07) 戦闘会話としちゃ少し長いかもね -- 名無しさん (2013-03-24 20 49 01) 短くまとまっていないと気にいらない派の人が暴れるので短くしたほうがいいかもね -- 名無しさん (2013-03-24 21 30 07) 名前 コメント